さよなら大田原東武 — 東武宇都宮百貨店大田原店、2026年8月末で閉店へ

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さよなら大田原東武 — 東武宇都宮百貨店大田原店、2026年8月末で閉店へ

投稿日:2025年11月1日

栃木県大田原市・国道400号線沿いにある東武宇都宮百貨店 大田原店(大田原東武)が、 2026年8月31日をもって閉店することが明らかになりました。 地域の人々に親しまれてきた“街の百貨店”が、24年の歴史に幕を下ろします。

旧・上野百貨店から続く歴史

この建物はもともと、1999年に開業した「上野百貨店 大田原店」から始まりました。 上野百貨店の破産を経て、2002年に東武宇都宮百貨店が引き継ぎ、「大田原東武」として再出発。 以来、地域のショッピング拠点として長く親しまれてきました。

人気テナントと地域密着の百貨店

店内は1〜3階まであり、ニトリ・ユザワヤ・キタノエースなど多彩なテナントが並んでいました。 郊外型の立地を活かした広い無料駐車場も魅力で、休日には多くの家族連れで賑わっていました。

近年の年間売上は30億円台で推移していたものの、近隣ショッピングセンターの増加などにより、 全盛期よりやや落ち着いた営業状況となっていました。

契約満了による閉店、今後の動きは?

閉店の理由は2027年2月に賃貸契約が満了するため。 現在(2025年11月)時点では後継テナントや跡地の活用計画などは明らかになっていませんが、 建物を所有する足利銀行グループの動きによって、今後早い段階で新たな展開があるかもしれません。

残る2店舗、宇都宮と栃木へ

閉店後、東武宇都宮百貨店の店舗は宇都宮本店栃木市役所店の2店舗体制になります。 長年大田原の街を見守ってきた存在がなくなることに、地元からは惜しむ声が広がっています。

24年の感謝を込めて——大田原東武は静かに、その歴史を閉じます。

出典:東武宇都宮百貨店公式発表・報道資料

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